園芸用


炭は無機成分やカルシウム・マグネシウムなどのミネラル成分などがバランスよく含まれており、土壌改良用として最適です。
ま た炭の持つ蜂の巣穴状構造体(多孔質-ハニカム構造)が、有益な微生物の増殖を促す場となります。特に備長炭など広葉樹系の精錬炭素の特長は高アルカリ性 です。この炭で土壌の【痩せ】過剰な酸化を抑止、また炭の持つ土壌PHの均衡化作用が、観葉植物や農作物の活性化を促す触媒として作用します。
さらに炭は化学系物質を吸着する(一部分子は分解するといった報告などがされているようですが、具体的なメカニズムについては現時点では不明です)など、炭にはさまざまな作用があります。
熱い期待と注目を集めるの土壌改良炭

化学肥料や農薬などケミカルな物質による土壌汚染が問題化するなか、最上の改善策のひとつとして注目を集めているのが炭の存在です。土壌改良炭は上記の通り、農作物や植物などの土壌改良用として好適な天然原料素材です。
私たち奈良炭化工業は、炭の持つ、こうした土壌改良炭機能に早くから着目。有機農業やゴルフ場、園芸/ガーデニングなどに最適の土壌改良炭製品を用途に応じて開発。人と自然の営みの"母"ともいうべき大地を【炭のちから】で、よりすこやかに保つ提案を行っています。
当社はさまざまな条件下での土壌改良炭を製造しています

緑化保全を目的とする業界に携わる方々は、栽培/育苗品種や土壌環境、そして既存什器類の作業効率などを考慮した上で、最適な肥料や土壌改良剤などを選択する必要があります。
しかし安定した品質は無論のこと、対象となる栽培(育成)や品種環境(土壌や所有設備・対象面積なども含む)によって、求められる土壌改良炭は異なってまいります。
具体的には各条件に従って、以下の情報を考慮の下で選択することになります。
・透水/保水性(水はけを重視するのか・保水力重視なのか)
・最適となる土壌PHとするためには(現在の土壌環境を考慮の上で)
・比重は?
(例えば水耕栽培であれば水に沈むのか・或いは浄水や防虫目的で浮かせるべきか)
・粒径は?
(配合するのか・散布するのか・・・であれば、飛散を考慮するのか・しないのか)
当社では様々なご要望に合致した土壌改良炭の製造と供給を行なっております。以下の当社農業/園芸/緑化事業用土壌改良炭を判断目安として、ご使用条件や栽培品種などに合致した炭をお探し下さい。
品名
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原材料
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規格
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容量 | 特徴 |
みのり炭素(粉)
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広葉樹
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5mm以下
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25・50L
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容積が大きい
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みのり炭素(粒)
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広葉樹
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5~10mm
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25L
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容積が大きい
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サングリーン(小)
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ヤシガラ炭
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0.5~2mm
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25L
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飛散しにくく撒きやすい
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サングリーン(大)
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ヤシガラ炭
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3~5mm
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25L
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飛散しにくく撒きやすい
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グリーンタンソ1号
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針・広葉樹硬質炭
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1mm以下
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25L
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比重が重く水に沈む
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グリーンタンソ2号
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針・広葉樹硬質炭
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3~5mm
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25L
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比重が重く水に沈む
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コロナグリーン
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ヤシガラ活性炭
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0.5~2mm
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25L
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内部表面積が大きい
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スミパック
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粉末活性炭
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0.05mm以下
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5kg×2
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動力噴霧器で散布できる
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農畜用炭素
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針・広葉樹炭
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0.5~2mm
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60L
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比重が軽い
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以下に、栽培分類毎の配合/散布基準を記載します。土壌改良炭をご使用になる環境は、元となる環境によってそれぞれ異なります。従って基準値として配合率などを調節していただくことをお勧めします。
用途
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使用量
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使用方法
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畑作用
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10a(1反)当たり500~750L
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全面散布又はスジ上散布し、土とよく混ぜて下さい
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水稲用
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芝生造成・改造用
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客土の容積に対して5~10%
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客土とよく混ぜて下さい
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芝生表面施用
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30g/㎡、目砂の容積の5~10%
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均等に散布して下さい
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緑化(植栽)
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埋戻し土の容積に対して5~10%
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均等に散布して下さい
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緑化(樹勢回復)
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植木の枝先下の位置で約20cm土を掘り
土とよく混ぜて埋め戻して下さい |
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育苗用
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培土の容積に対して5~10%
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培土とよく混ぜて下さい
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農畜用
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飼料の1~2%
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牛、豚、鶏などの飼料と混ぜて下さい
または飼料の上に撒いて下さい |
融雪用
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約30g/㎡
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均等に全面散布して下さい
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当社では、稲や野菜類などの農作物類や樹木類(果樹/植樹類)、花卉類などの観葉植物や都市計画/緑化事業用、また浄水や融雪用などにいたるまで、あらゆる目的に応じた「土壌改良炭」を、そして作業効率に応じた炭を提供し続けています。
資源の有効活用を基本として、土壌改良炭を製造しています。
炭は古くから世界各地で土壌改良用として使用されています。「焼畑農業」に見られるように、炭は古来の人々より承された「生きるための知恵」です。現在、諸外国の、焼畑による森林減少が問題となっています。焼畑による土壌改良は余多の天然資源を無駄に燃焼してしまい、またそれに伴うCO2の排出など環境にも影響を与えかねない耕法だからです。
無論、日本国内ではそのような行為は許されません。であれば、その土壌改良炭の調達はどのようにすれば良いのか?その答えは・・・我々奈良炭化は炭の製造企業として、炭を通じて皆様のニーズにお答えします。
奈良炭化工業が製造する炭の多くは、チップ化した樹林間伐材を高圧で圧縮の上で精錬したものです。幹以外にも、枝部分なども有効に活用しています。だから必要最小限で環境に優しく、そして資源の有効利用を-奈良炭化工業は「循環する社会」の一員として、且つこれからも品質への妥協のない土壌改良炭製造を忘れず、炭を製造し続けてしてまいります。
取り扱い商品紹介

【ヤシガラ微粉炭】
スミパック
5kg入り 約0.05mm以下
PH8.2 炭化素材:ヤシガラ