
木炭とは木材の木質(セルロース・ヘミセルロース・リグニン)を炭化し、熱分解したものです。木質を構成する素材のうち約3分の1が【炭素】すなわち炭となり、3分の1にあたる水分及び水溶性/油溶性成分が煙(集煙し冷却すると木酢液になります)となり、そして残り3分の1がCO、CO2などのガスとして放出されます。簡単に言うと、空気を遮断して木に熱をかければ、木から水分やガスが抜け、最終的に炭素だけが残るのです。これが炭なのです。
炭は炭化の際の環境−内外の温度や炭化精練時間、材質によって、その性質が変わります。 木炭(炭素)は安定した物質で、経時変化による変性はありません。そしてその内部構造や色性/アルカリ(高温精練であればある程PH度は高くなります)導電作用などを持ちます。炭は現在、さまざまな用途で活用されています。
また水分子や各天然/化学物質の吸着作用については、炭の持つ独自構造体が維持される限りにおいて持続します。
※吸着性能については、素材によって特性が異なります。また分解能については分子を組成する原子の種類により分解率や分解スピードが異なるものと思われます(現在の測定技術/方式などによる測定の限界があり、分解している「のではないか?」といった判断になります)
炭は、天然素材を原料としているので【自然を傷めることはない】つまり、炭は循環型システムとして有用な素材なのです。炭は同時に、PH調整や保水/透水性・有用微生物繁殖などによる土壌改善効果を伴なうこれからの時代に向けた理想的な素材なのです。
木炭とは木材を炭化したものです。製法は伝承製法によるものや、工業生産による規格品など様々です。
また炭の種類は大きく分けて黒炭・白炭・オガ炭の3つに分けられます。
| 木炭の種類 |
炭化温度 |
材 質 |
特 長 |
| 白 炭 |
800℃以上 |
樫・楢 |
火点きは悪いが火力が強く火持ちも良い 非常に堅い |
| 黒 炭 |
450〜500℃ |
クヌギ・楢 |
火点きは比較的良く火力や火持ちもそれなりに良い |
| オ ガ 炭 |
800℃以上 |
針・広葉樹のオガ粉
を圧縮加熱成型
(オガライト) |
形が一定しており白炭に近い特長を持っている主に白炭の代用として業務用に多く使用されている |
■「白炭」のうちウバメガシ(または姥目樫−広葉樹)などの硬質系木質を伝来の備長炭精練法に則って炭化したものを備長炭と呼びます。
摂氏1,000〜1,200度の高温で焼き上げることが製法の特長です。備長炭は最終的に白い灰「消し灰」と呼ばれるもので消火を行なうため、備長炭表面に白い灰が付着するため「白炭」と呼ばれます。竹炭なども同様の製法で精練される場合があります。
▽備長炭など「白炭」の特長は以下の通りです。
1)比重の高い素材
精練後の比重は更に高くなる(備長炭の対水比重は1.4〜1.6と高密度です)。同時に粉化しない(形状安定)
2)高温精練によって高いアルカリ度を持つ
3)上記2)に関連
導電性に優れる、蓄電作用を持つ
4)燃料として用いた場合には、燃焼の持続力と一定且つ安定した火力を持つ

| 区 別 |
樹 種 |
灰 分 |
揮 発 分 |
固 定 炭 素 |
| 黒 炭 |
コ ナ ラ |
2〜3% |
10〜15% |
80〜85% |
| 黒 炭 |
カ シ |
2〜3% |
10〜15% |
80〜85% |
| 白 炭 |
コ ナ ラ |
2〜3% |
5〜10% |
85〜90% |
| 白 炭 |
ウバメカシ |
1.6〜3.7% |
8.7〜9.8% |
90〜95% |
| オガ炭 |
針・広葉樹 |
1.5〜2.6% |
2.0〜2.1% |
95.3〜96.5% |
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素材等にも左右されますが、固定炭素が多ければ多いほど、精練度に優れていると言えます。
■黒炭は主として比重の軽い木を原材料として炭化したものです。白炭と比較して低温で精練(備長炭同様の精練法を用いると灰化してしまいます。また素材自体は、外部からの触媒を用いない限り、そこまで高い温度にはなりません)されています。
▽その特長としては
1)短時間で一気に燃焼する(高火力)
茶室燃料用途や、回転率の高い業務調理用などに用いられています。
2)ハニカム構造(主として針葉樹木)
分子吸着能(除湿/脱臭)に優れる
3)粉化
上記2)のように蜂の巣穴状の構造となっているので、混合及び再成型が容易となる。
その他賦活処理を施した活性炭などもあります。

■オガ炭
我々奈良炭化工業社の中心商材であるオガ炭は黒炭、白炭双方に分類できます。
原材料【オガライト(日本産針葉樹/広葉樹混合材)】を高圧縮成型の上で、用途に応じて備長炭精練法(高温精練)、黒炭化法による炭化を行なっております。
固定炭素分が多く、また成型圧縮度を調節することによって、多様な精練法を用いることが可能です。
従って燃料(圧縮度による精練温度)や土壌改良(精練温度によるPH調節)その他、用途に応じた炭素を供給することができます。


原料
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乾燥
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成型
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窯入れ
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梱包
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完成
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冷却
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窯出し
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